左:蔓を伸ばす打木赤皮甘栗南瓜
中:雄花のアップ
右:受粉から約20日後の実。まだ取るな。堪えるんだ…
下:きれいな実(汚いほうはフォトギャラリーで)
ウリ科
石川県金沢市に伝わる赤色が鮮やかなカボチャの品種。加賀野菜として有名。
昭和初期に福島県経由で伝わり、固定されたとされる。
甘みの強い西洋系カボチャの特徴を持つ一方で、果肉の質はホクホクというよりもしっとりしている。(西洋系品種はホクホクしたものが多い)
播き時は地温がしっかり上がってから。八重桜が散った頃?
生育初期はアブラムシやウリハムシが付きやすくダメージが大きいのでホットキャップなどで防除する。
生育後期にはウリハムシによるウィルスの害が広がるので、如何に早く(7月中旬まで?)実をつけさせるかが重要。ウィルスに侵された実はいびつになり、まともに成熟しない。
植え付けが遅れたり蔓ぼけしても開花が遅れてウィルスの餌食になる。
甘みが強くしっとり系の味で、煮物のほかお菓子にも向くらしい(まだ試してません)。
※実際に栽培してみて、食べてみた感想を含みます。栽培条件等により生育・味は変わります。また、人によってその感じ方も異なります。
カボチャを採種するときは、他品種との交雑を防ぐため人工授粉をします。
左のように明日咲きそうな雌花(丸い子房がついている)を見つけたら、紙袋などをかぶせて蜂等の侵入を防ぐ。花弁が黄色っぽくなっているかで判別。
翌朝、咲いている雄花(子房がなく、花柄が長い)を摘んで花びらを取る。雄花も前日に袋掛けしておくとより安心。
雄花は多分毎日咲いてるはず。
前日に掛けておいた雌花の袋を丁寧に取り、雄花の雄しべを持って花粉をつける。一つの雄花で5個の雌花が受粉できるらしい。朝早いほど成功率が高まる。
(右)受粉が終わったら、後で虫が来ないようもう一度袋を掛ける。花弁は多少傷んでもOK。
1~2日経ってから袋を取り、子房が肥大を始めていれば成功!日付をメモし、収穫の目安に。